ジューシーな口当たり、しっかりとした肉の味、さっぱりとしたあと味を持つ牛肉は、肉の繊維がしっかりと詰まり、余計な脂がありません。そういった肉質を保つためには、体が丈夫で内臓も快活な健康牛である必要があります。私たちは育成環境や生産者の技術・姿勢を重視し、育成牧場を厳選していますが、決め手は乳酸菌入り発酵飼料による長期飼育です。
発酵飼料とは、穀物などの飼料に、ビールミール(ビール酵母)をブレンドし発酵させたもので、これを食べた牛は胃腸の丈夫な健康牛に育ちます。
通常22ヶ月程度の育成期間を、24~29ヶ月までに伸ばすことで、きめ細やかな肉質に甘味とコクをバランス良く合わせ持った牛肉に仕上がりました。
ビール工場で製造される生ビール粕の水分を65%に調整したものに、糖蜜、ビール酵母、厳選した穀物を加えて乳酸発酵させた特上飼料。良質なたんぱく質、 繊維質、脂肪、糖質、リン、カルシウム、ビタミン、乳酸菌等を程よく含み、牛の健康を増進するとともにきめ細やかな肉質を育みます。
阿蘇外輪山の北側、見渡す限りの草原が広がる阿蘇くじゅう国立公園の特別指定地域の中にある約110haの牧場。
牛たちはこの美味しい水と空気で育ちました。
周辺には久住山、阿蘇山、黒川温泉などの自然豊かな観光スポットが点在します。
標高は約800~850メートルなので夏は涼しく、冬はマイナス10度程度まで 冷え込みますが、夏の暑さが苦手な牛にとっては良好の環境。久住山から駆け降りるさわやかな風がほど良く牛舎を吹き抜け、天然の換気を促しています。輝き麦酒牛はこの「南牧場」で全体の約90%を、残りを福岡県の「井上牧場」で育てています。
行楽、お祝い、パーティーでの焼肉やしゃぶしゃぶなど、子どもからお年寄りまで牛肉を食べる食習慣は平成以降急速に日常化し、牛肉に対する味覚も敏感になりました。
私たちは責任の持てる牛肉を牧場から食卓まできちんと届くよう卸業者として生産・品質管理を徹底させ、消費者の皆さんに安心しておいしい牛肉を食べてもらうとともに、生産者の励みとなるよう販売努力をしています。
食肉加工卸売業者の社会的責任が重視される中、
私たちはその責務を全うするため“牛の目利き”として知識と経験を備えた「ビーフソムリエ」を自社認定したうえで、責任を持って品質を管理し、特に優れた牛肉は「推奨ビーフ」として出荷しています。「牛の目利き」として約40年培ってきた知恵と経験と信頼を礎に、安全でおいしい牛肉を選び、心を添えてお届けします。